宇山眼科ニュース(平成29年 冬号)|西宮市の眼科 『宇山眼科』 西宮駅より徒歩5分。

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お知らせ

宇山眼科ニュース(平成29年 冬号)

お知らせ 2017年12月15日

院内で掲示している宇山眼科ニュースをこちらでも掲載することに致しました。

PDFでもご覧いただけます。

白内障はいつ手術するか

よくある患者さんの質問に、「白内障になったらすぐ手術しないといけないのか?」というのがあるのですが、原則として、白内障があるからといってすぐ手術しないといけないということはありません。白内障はほとんどが加齢によるもの、つまり老化現象であり、60歳を過ぎると、程度の差はあっても大抵の人に見られると言われていますから、すべて手術なんて、ちょっときりがありません。


白内障の手術を考えるタイミングには、大きく分けて2種類あります。ひとつは、患者さん本人が「日常生活に支障をきたすようになった時」です。視力(裸眼でなく矯正視力)は参考にはなりますが、絶対的な基準ではありません。たとえば職業運転手の方なら、視力が1.0以上であっても、かすみやまぶしさのために運転がしにくいというのであれば手術が必要ですし、家庭人で身の回りのことには不自由していないというような場合は、視力が0.5まで低下していても、本人の希望がなければ手術を急ぐ必要はありません。


もう一つは、医学的理由です。白内障の濁り方にはいろいろあるのですが、水晶体の中心が一様に濁ってくるタイプの場合、あまり放置すると水晶体が硬くなり、手術が必要になった時に技術的に困難になり、合併症の危険性が高くなることがあります。こういう場合は、視力や本人の自覚にかかわらず、早期の手術をお勧めすることがあります。


また、閉塞隅角緑内障の方やこれを起こしそうなタイプの眼の方の場合は、白内障の手術がこの緑内障の根本的治療になります。したがってこういう眼の方については、白内障が全くない人はともかく、少しでも白内障が見られれば、早期の手術をお勧めすることが多いです。


ただ、少し前の週刊誌に載ったある有名な先生の「白内障を放置すると緑内障になることがあるから早期に手術しないといけない。」というような意見は、あまりに極端です。そのような危険のある目は多くはありません。白内障の手術は安全になったとはいえ、数千人に一人は失明の可能性がある手術なのです。


眼の手術だけに限らず、ある治療をすることのメリットデメリットは、個々の患者さんそれぞれについてよく吟味することが大切であり、その判断材料を一番多く持っているのは、なんといっても主治医です。なんでもまずは、相談しましょう。


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【お願い】


・当院では毎月、月末近く(24日ころ~28日ころ。曜日の並び方によって変わります。)には混雑する日があります。


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診していただけますと幸いです。


・時間的に午前は9時~10時、午後は5時~6時が比較的空いていることが多いです。


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