※初診の方は受付終了時間の30分前までにご来院下さい。
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お知らせ 2018年06月04日
院内で掲示している宇山眼科ニュースをこちらでも掲載することに致しました。
PDFでもご覧いただけます。
毎年、保育園から高校までの施設では、眼科に限らず「学校健診」が恒例で、私も数校を担当しています。
その折、「はい、よろしい」と言うと「よかった~」と目の前で胸をなでおろされる生徒さんが時々いるのですが、実はこちらとしては少し不安になります。学校健診には、けっこう誤解があるようです。
学校健診というのは、あくまで「集団健診」です。なにもしなければスルーされてしまうような自覚症状に乏しい病気や、集団感染を起こすような病気を少しでもふるい分けして見つけることで、個人の利益というよりは公衆衛生に寄与しようというのが目的で、その意味において役立つものです。決して個人個人の目の異常をすべて診察しているわけではありませんし、それは健診の条件下では、時間や使用機器などの点で不可能です。
つまり、健診で「はい、よろしい」と言われたときは、眼科に関しては、あくまで明らかな斜視、結膜炎、さかまつげなどの「チェック項目」にはひっかからなかったということであり、全く異常なしということではありません。健診は決して診察の代わりにはならないので、何か自覚症状がある場合は、必ず医療機関を受診して、きちんと診察してもらうようにしましょう。
ちなみに、似たようなことががんの集団健診でも言えます。これは個人を守るというよりは、「集団におけるがんの死亡率を下げる」ことが元来の目的であり、その方法は、あくまで集団健診として行える程度の能率性、安全性、費用などが考慮されたものになります。つまり「がんを見つける性能」が最高に優れた方法であるとは必ずしもいえず、ひっかからずにスルーされてしまうという事態は、一定の確率で避けられません。集団健診で「異常なし」というのは、がんがないことを意味するのではなく、「その方法で発見できる程度に進行したものはなかった」ということなのです。健診は受けるべきですが、限界があることも理解しておきましょう。(その意味では、個人を対象とした費用のかかる「がん健診」がベターですが、これも100%安心だというわけではありません。)
まして具体的な自覚症状があるような場合は、検診に頼らずに、きちんと受診することが必要です。
お知らせ
今年のお盆の休診は8月11日(土)から8月16日(木)までとなります。
お願い
・当院では毎月、月末近くの1週間には混雑する日があります。反対に月初め~半ばにかけては空いている日も多いので、できるだけこのころ受診していただけますと幸いです。
・時間的に午前は9時~10時、午後は5時~6時が比較的空いていることが多いです。